カッティング後の静置中、カードの切断面を保護するためにチーズバット内に温湯を加えることがあります。その際は、急激な温度上昇はカード表面を硬化させてホエイ排出を妨げることになるので、5〜10分間隔で撹拌しながら60〜120分後に温度45〜47℃になるよう加温します。ホエイ酸度が高すぎてカードが硬くならない場合はホエイの一部を排除して代わりに温水を入れ、酸度を下げますが、温水が高温すぎるとカードが結着するので注意を要します。 加温中のカードの浮上は、スターターの活性異常や大腸菌群による汚染、原料粉乳の品質など種々の原因が考えられますから、原因の究明と改善が必要です。 |