アメリカ発祥の軟質チーズ。一部例外はあるが基本的に非熟成で、乳酸菌がもたらす微かな酸味と乳脂肪の豊かな味わいが特徴。軟らかく滑らかな性状を活かして、そのままパンに塗って食べる他、菓子や料理に広く利用される。果実や香味料を添加した多様な製品が、日本各地で作られている。
クリームチーズには、良質な生乳と脂肪分40〜50%の生クリームを使用します。所定の項目について原料を速やかに検査し、基準に適合したものを計量します。
クリームチーズは成分の異なる様々な種類がありますが、脂肪分12〜18%とするのが一般的で、目標とする成分比率に合わせて原料を混合。過不足を生乳もしくは生クリームを加えて調整します。
バッチ式の場合は温度63〜65℃30分間の低温殺菌法、連続式の場合は温度75℃15秒間のHTST法で殺菌します。熱による蛋白質の変性を防ぐため厳重な温度管理が必要です。 殺菌後は、入念に洗浄殺菌した機器で濾過します。さらに、殺菌温度に近い温度を保ちながら圧力を加えて均質化します。圧力の強さは120〜180kg/cm2。 この過程でチーズの滑らかさが付与されます。
乳酸菌の生育に適した温度まで冷却します。クリームチーズの場合は20〜22℃。表面式、プレート式、チューブ式冷却機を用いて冷却した後にチーズバットに移します。[ショートセット法で製造する場合の冷却温度は31℃。]