ZAO_CHEESE_FACTORY
ナチュラルチーズ製造技術マニュアル
財団法人 蔵王酪農センター
ゴーダチーズの作り方
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ゴーダチーズ製造工程の流れ
共通工程-1 詳細
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共通工程-2 詳細
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共通工程-3
13. 加温(クッキング) その他のチーズ
解説

さらにカードを収縮させるため温める工程ですが、急激な温度上昇はカードの表面だけを硬化させてしまうため徐々に加温して、乳酸菌が活力を失う温度に達しないよう注意して行います。
毎分0.5℃ずつ上昇させて37〜40℃まで加温するのが一般的。80℃の温湯を加える方法と、チーズバットのジャケットに蒸気や湯を通して温める方法とがあり、いずれの場合も、撹拌を続けてカードが底に沈むのを防ぎます。
中間でホエイ排除を行ったり、2つの方法を組み合わせたり、製造条件に合わせて作業を進めます。

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14. ホエイ排除 その他のチーズ
解説

これまでの工程でカードが目標の硬さに達したならば、大部分のホエイを排除するのが通例ですが、ゴーダチーズなどの緻密な組織が求められるチーズでは、カードが空気にさらされるのを防ぐため、ホエイの一部を残します。

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15. 予備圧搾(ディッピング) その他のチーズ
解説

ホエイを排除しカードを結着させて型詰めしやすい硬さにする工程。バットの底に厚さが均一になるようカードを沈め、ステンレス製の多孔板で覆って圧力を加えます。
35℃以上の温度を保ち、自重の5分の1程度の圧力で30分間圧搾するのが一般的で、急激な強い力を加えないよう作業します。

図-予備圧搾
解説

予備圧搾用の専用バットを設け、加温後のカードとホエイをパイプで移送する設備も使われています。

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16. 型詰め(モールディング) その他のチーズ
解説

マット状になったカードを型の大きさに応じて切り、型に詰めます。10kg程度のカードを合成樹脂製の型に詰めるのが一般的。

図-カードマットの切断・・・図-プラスチックモールド
解説

型に蓋をして圧搾し、さらにホエイを排除して組織を緻密にします。圧搾は、水平と垂直の2方向のやり方があり、自重の10〜20倍程度の圧力で3〜5時間かけて行いますが、自重の5倍程度から徐々に圧力を高めるやり方も。また圧搾空気を用いる場合は通常、約5kg/cm2の圧力をかけます。

図-縦型三段プレス・・・図-横型空気圧搾式プレス
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17. 加塩 その他のチーズ
解説

型から取り出した状態をグリーンチーズと呼びます。このチーズを、形の不整があれば整形して、飽和食塩水に浸します。浸漬時間は大きさなどにより異なりますが、約10kgのゴーダチーズの場合は、温度を10〜15℃に保ち、約3日間。食塩水の温度保持や汚濁防止のためチーズに冷水をかけることもあります。

図-プライン浸漬法
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個別工程 詳細
完成
ゴーダチーズ画像
ゴーダチーズ

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